
秋が深まり、ビジネスでの挨拶状や、親しい方へのお手紙・メールを送る機会が増える季節です。いざ書こうとすると「今の時期に正しい時候の挨拶は何だろう?」「『〜の候』と『〜みぎ』の使い分けはどうするんだっけ?」と手が止まってしまうことはありませんか?
この記事では、10月上旬から11月下旬にかけて使える「ビジネス向け」および「プライベート(手紙・メール)向け」の時候の挨拶文例と結びの言葉を、時期別に分かりやすく紹介します。
1. 時候の挨拶の基本ルールと使い分け
時候の挨拶は、季節の移り変わりを相手に伝えるための美しい慣習です。主に「漢字一文字+候(こう)/みぎ」の形式で表現されます。
- 「〜の候(こう)」: 堅い文書や、ビジネス上の手紙・メール全般で広く使われます。
- 「〜の御折(おおり) / 〜のみぎ」: やや柔らかい表現で、個人宛の手紙や親しい方への連絡に向いています。
- 時期の目安: 上旬(1日〜10日頃)、中旬(11日〜20日頃)、下旬(21日〜月末)で使い分けます。
2. 【10月の時候の挨拶】文例テンプレート
10月は、爽やかな秋晴れの日から、朝晩に肌寒さを感じる晩秋へと移り変わる時期です。
① 10月全般・上旬(爽やかな秋晴れの時期)
【ビジネス(書き出し)】 拝啓 清秋の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
【プライベート(書き出し)】 新秋の候、皆様におかれましては、お変わりなくお過ごしのこととお慶び申し上げます。(または:朝夕はめっきり涼しくなり、秋の気配が深まってまいりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。)
② 10月中旬・下旬(秋が深まり、肌寒さを感じる時期)
【ビジネス(書き出し)】 拝啓 紅葉の候(または中秋の候)、貴社におかれましては、一層のご発展のこととお慶び申し上げます。
【プライベート(書き出し)】 木々の紅葉も色づきはじめるころとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
3. 【11月の時候の挨拶】文例テンプレート
11月に入ると冬の足音が聞こえ始め、寒さ対策や健康を気遣う言葉が喜ばれる季節になります。
① 11月上旬・中旬(深まりゆく秋と落ち葉の時期)
【ビジネス(書き出し)】 拝啓 深秋の候(または立冬の候)、貴社におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
【プライベート(書き出し)】 落ち葉が風に舞う季節となりましたが、皆様お変わりございませんか。
② 11月下旬(寒さが増し、冬の気配を感じる時期)
【ビジネス(書き出し)】 拝啓 小雪の候(または寒冷の候)、貴社におかれましては、諸事ご隆盛のこととお慶び申し上げます。
【プライベート(書き出し)】 朝晩はコートが手放せないほどの寒さとなりましたが、お元気にお過ごしでしょうか。
4. 手紙の締めくくりに添えたい「結びの言葉」
挨拶のあとは、相手の健康や会社の繁栄を祈る「結びの言葉」で文章を締めくくります。
- ビジネス向け:「季節の変わり目ですので、くれぐれもご自愛ください」「貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。」
- プライベート向け:「寒さに向かいます折、風邪など召されませぬようお体にお気をつけください。」「また近いうちにお会いできるのを楽しみにしております。」
まとめ
時候の挨拶は、少し気恥ずかしさを感じることもありますが、相手を気遣う温かいクッション言葉として非常に重宝します。10月・11月の時期の移り変わりに合わせて、最適なフレーズを選んでみてください。


